コラム “なぜあの子は成績が上がったの?”
塾長のコラムです。日ごろの指導の中で気づいたことを文章にしてみました。

2016年 

アバンティ通信12月号 〜定期考査に向けての勉強法〜
 中学三年生にとって二学期の期末テストは、内申点を決定する最後の大事なテストです。ここで良い点数を取ることができれば内申点のアップも期待できますし、入試の勉強にも大きな励みとなります。反面、良い点数を取れず、順位を大きく下げるということになると今後に対する不安も生じ、あまりリいいことはないのでどの生徒にも最後までしっかり準備してもらいたいと思っています。こうような定期考査の準備をするうえで重要な考え方は時間をいかに有効に使っていくかということです。誰にとっても使える時間はほぼ同じ。同じ時間であれば効率的に勉強をしたほうが成績はアップするに決まっています。私が生徒によく言うことの一つが「計算の『1+1』や漢字の『山』、『川』の書き取りは何百回やっても無駄。」ということです。これは少し極論ですが、時間がない中、今まですでにできているので(私から見たら)もうやる必要のない問題を何回も解いて時間を無駄にしている生徒がいます。それを防ぐ一つの方法は採点の段階で自分は何ができ、何がまだわかっていないのかをしっかり区別することです。アバンティではその対策として、赤ペンと青ペンによる丸付けを推奨・実践しています。自分でできたものには赤丸をつけ、人からヒントをもらったり教えてもらったりして解いた問題には青丸をつけていくのです。そうすれば一目で自分がやるべき課題が見えてきます。赤丸をつけた問題はもうやる必要はない。青丸がついている問題だけをもう一度解きなおし、その問題を本当に自分が理解できているのかを確認すればいい。そうすることにより時間の節約ができ、真の実力もついていきます。生徒が問題を解けなかった時やできなかった時、私が生徒によく言うのが、「間違えてよかったね。」です。これは皮肉でも何でもなく、「自分がわからないところが今わかってよかったね。試験の前でよかったね。」という意味です。問題がわからないのが試験中だったら大変なことです。自分はここができないのだという意識を持ってしっかり本番までに勉強すればいいのですから。さあ最後までしっかり頑張りましょう。塾長 齊藤稔


アバンティ通信11月号 〜基礎を固めることが成績向上の秘訣〜
 年明けに受験を控えた中三生などの受験生にとってこの時期は成績を伸ばす最後のチャンスです。この時期に成績を大きく伸ばせるかどうかは今まででどれだけ基礎をしっかり身につけてきたかにかかっているといっても過言ではありません。アバンティでは特に中三生には夏休みの間、生徒のレベルにもよりますが、まずは中学校の単元を一通り終わらせること、そして同時に今までに習った単元の基礎をしっかりと固めることを目標に指導をしてきました。「基礎がしっかりしていないと成績は伸びない」これは長年生徒指導を行ってきた経験から言える私の本音です。成績がなかなか伸びない生徒は、他の生徒に追いつこうとあせって先に先に進もうとしたがる傾向にあります。そんな生徒の気持ちはよくわかるのですが、基礎がしっかりできていないと新しい単元は身につきません。特に基礎からの積み上げが必要な「英語と数学」はそれが顕著です。成績を上げたいのであればまずは基礎をしっかり固めること。「急がば回れ」です。ところで、中学校にこの春に入学した中一生にとってもそろそろ成績に差がつき始める頃です。この差は、小学校できちんと勉強してきたかどうかが一つの要因です。きちんと基礎をしっかり固めてきた生徒は点数が上がり、そうでない生徒は点数が下がってきます。数学で言えば、四則計算、小数、分数、割合、百分率、速さ、単位量あたりの数などが鍵で、これをしっかり小学校で勉強してきた生徒は成績をキープできます。小学校のうちは勢いで点数が取れてしまうのでなかなか気づかないケースも多くありますので、しっかり基礎がついているかどうか見極めることが必要です。何事も基礎固めが大事ですね。 頑張りましょう。塾長 斉藤稔


アバンティ通信10月号 〜定期テストについての考察〜
 中間テスト・期末テストとは、ご存知の通り中学校や高校の各学期の途中で行われる定期試験のことです。この近隣の中学校では一学期の中間試験がない中学校もありますので、年に4回(一学期期末、二学期中間・期末、三学期期末)が標準的なケースです。この定期テストの目的は主に「学んだ単元がきちんと理解されているか、定着しているかを確認すること」と思われますが、生徒の側から見るとこの定期テストの結果が、来たる入試につながる内申点と直結するため、将来のためには非常に重要なテストといえます。中間テストや期末テストは入試に比べてかなり出題範囲が狭いので勉強の仕方によっては入試や実力テストに比べかなりの高得点が狙えます。詳細は割愛しますが(以前これについて書いたものがHPにありますのでご覧ください)、国語は教科書の熟読と精読、そして漢字の暗記、また単元が独立している理社についても教科書を読み込むことでかなり点数は取れると思います。問題は英語と数学でこの二科目についてはやはりきちんと基礎から積み上げていかないと点数は取れないと断言できます。したがって中間・期末テストの高得点をとる秘訣としては、日ごろは英語と数学など履修に時間のかかる科目を重点的に学習し、試験二週間前あたりから徐々にその他の科目に勉強する重点を移していくことだと思います。ただいずれにしても中間・期末テストの範囲を考えると効率的に勉強することで得点は取れますので、試験前にいかにやる気を出して集中できるかがポイントといえるでしょう。さあ試験が近づいています。一緒に頑張りましょう! 塾長 斉藤稔


アバンティ通信9月号 〜夏休みの宿題は終わりましたか?〜
 夏休みもお盆休みを過ぎ後半に入ってきました。今年もお盆休み前には塾の自習室にこもり、1日中(午後2時半から9時半まで)毎日勉強している受験生の姿が見られたのはうれしいことです。どうかこの頑張りが入試の結果につながることを願って止みません。
 ところで、受験生を含めた皆さんは夏休みので夏休みの宿題、終わりましたでしょうか。学校によって、また学年によって出される宿題の量は変わりますが、毎日こつこつやってきた人と、そうでない人の差がつき始めるのはこの時期だと思います。「夏休みの宿題をどのように進めていくか?」というアンケートによると。「毎日こつこつ進めていった」が22%、「夏休みの前半のうちにまとめて片付けた」が26%で、約半数の生徒が夏休みの半ばまでに終わらせているようです。ただ問題なのは「夏休みの後半に取り組み始めた・終盤にバタバタと終わらせた」があわせて35%、そして「夏休みが終わってから、提出直前までに終わらせた」が5%もいることです。更に問題なのが「結局未提出で逃げ切った」の10%、この数も信じられませんが、それではやはり勉強の力も落ちているでしょうし、2学期からの授業が少し思いやられますね。皆さんはどのタイプでしょうか。この夏休みの宿題の終わらせ方が、これからの生き方の一つのモデルになる(例:宿題を終わらせるのが早い生徒は、仕事も早い…など)と言われるデータもありますので、興味深いですね。 塾長 斉藤稔


アバンティ通信8月号〜夏休みの過ごし方〜
 学校が休みになり、自由な時間がたくさんできる夏休みは子供たちにとっては待ちに待った季節です。はじめは早めに宿題をかたづけて、あれもこれもやろうとしているうちにあっという間に終わってしまうのもまた夏休みです。そんな夏休みをどのように過ごすか、いくつかポイントを書きたいと思います。一つ目は、「規則正しい生活をすること」です。夏休みのといえども、夜更かしや朝寝坊をせず、いつもと同じ時間に起き、朝食をとり、学校に行っているはずの時間帯に勉強、特に夏休みの宿題をすませていくことが大切です。部活がなければ、午前中は休憩を挟んでも早起きすれば三時間はたっぷりと宿題をする時間が取れます。そして昼食後も、しっかりと予定を組んで一日を過ごしましょう。生活のリズムを崩さずに、規則正しい生活をすることが、体調を崩さない秘訣といえます。特に受験生は、暑い夏休みだからこそ、朝の涼しい、そして頭のフレッシュな午前中に勉強をする習慣を確立し、そして暑い午後は、冷房の聞いた快適な環境の塾で勉強をする生活習慣を身につけ、暑い夏を乗り切ってほしいと思います。二つ目は「しっかり予定を立てること」です。部活や旅行などの行事はもちろん、夏休みの宿題をいつまでに終わらせるか、弱点や得意科目の勉強をどのようにやっていくのか、そしてこの長い夏休みに何をするかなど、目標を立てることが大切です。夏休みが終わった時に「ああ頑張ったな」と言える様に毎日を過ごしましょう。今年も暑い夏になると予報されています。しっかり計画を立て有意義な夏休みを過ごしましょう。 塾長 斉藤稔


アバンティ通信7月号 〜今までいったいどれだけ勉強してきたか〜
 「今までにいったいどれだけ走ったか 残すはたったの42キロ」 これはシドニーオリンピックの女子マラソンで金メダルを獲得したQちゃんこと高橋尚子選手が、そのレース直前に読んだ句だそうです。普通の人から見れば42キロを走るマラソンというのはとてつもなく長い距離ですが、何年間にも渡り毎日毎日とんでもない距離を走り練習を積み上げてきた高橋選手にとっては、オリンピック本番で走る42キロのマラソンの距離は「たったの42キロ」だったのでしょう。この句を見ると高橋選手が如何にしっかり準備をしてきたかということがわかると同時に、プレッシャーに押しつぶされずしっかりと自分自身を持って本番を迎えられたということがよくわかります。こういう心持ちだったからこそ、シドニーオリンピックで金メダルが取れたのではないでしょうか。これは来年の2月に入試を迎える受験生にとっても通じる話だと思います。来年の入試を迎えたその日に「今までにいったいどれだけ勉強してきたか 残すは今日の試験だけだ」という心持ちで受験を迎えられるでしょうか?「やるだけのことはやった。さあ試験よ、かかってこい。」というような心境で試験を迎えられたなら、合格は間違いないでしょう。長い受験シーズンは始まったばかりですが来月から始まる夏休みがその第一歩です。まずは夏休み最後の日に、「今年の夏休みは勉強したなぁ。」といえる夏休みになるよう頑張りましょう。 塾長 斉藤稔


アバンティ通信6月号 〜言われずするのが人の上〜
 出展は不明ですが、私がまさに勉強にも当てはまるなと思っている言葉・格言があります。ご存知の方もいるとは思いますが、それは、「すすんでするのが人の上、真似してするのが人の中、言われてするのが人の下、言われてせぬのが人の屑(くず)」というものです。オリンピック・ソフトボール代表の上野投手が言っていたものを聞いたのが初めてだったと記憶しています。私はこれが気に入り、家訓とほどのものではありませんが、書いて家の中で子供たちに見えるように貼ってあった時期もありました。一説によると元々は「上農は草見ずして草を取る。中農は草を見て草を取る。下農は草を見て草取らず。」という言葉だそうです。「草見ずしてして、草を取る」というのは一見何だかわかりづらいですが、優秀な農家は雑草がまだ生えないうちに畑の手入れをしてしまい、普通の農家は雑草が生えてきたのに気づいて草を取り始め、だめな農家は雑草がぼうぼうに生えてしまってからやっと畑の手入れをするので非常に効率が悪く大変だ、ということのようです。勉強の分野においてもそうですね。何でも早め早めに勉強に手をつけることが大切で人がやっているのにはじめない、あるいは先生や親にやりなさいと言われてからでもやらないというのでは、その結果は明らかだと思います。この言い伝えには他の言い方もあるようで、それは「言われなくても出来るのが人財、言われて出来るのが人材、言われても出来ないのが人罪」というものです。こうなるとこれは長い人生においても通用する格言と言えそうですね。勉強や人生において「人の上・中・下・くず」のどれになるかはあなた次第です。なるなら上となりたいものです。 それには人に言われる前にやることが大事とはわかっているのですが・・・・。 塾長 斉藤稔


アバンティ通信5月号 〜授業を聞いただけでは勉強になりません〜
 「学校の授業を毎日一生懸命聞いているのに成績が上がらない。」「塾にも通っていろいろ教えてもらっているのに成績が伸びない。」と悩んでいる人はきっと大勢いると思います。なぜ一生懸命勉強を教えてもらっているのに成績が上がらないのでしょうか。その一つの理由は、その「いろいろ教えてもらっている」=「勉強」という間違った考え方にあると思います。確かに、勉強を教えてもらっている時間は、人は勉強をしている気になり、毎日学校や塾へ行っただけで「ああ、今日もいっぱい勉強したな。」と思いがちです。全く何もしないよりは確かに教わることは大切なことです。しかしそれは本当の意味での勉強ではありません。なぜなら人から教わる勉強は実際にはほとんど自分の頭で考えておらず、教わったことが自分の頭の中にはまだしっかりとは定着していないからです。本当の勉強というのは人に教えてもらった後から始まるのです。教えてもらったことをもう一度自分一人の力でやってみる。そしてそれがきちんとできたことを確認する。それができてはじめて本当の実力になる勉強と言えるのです。だから「今日何時間勉強したか。」を考える際には、学校や塾で教わった時間は勉強の時間として計算に入れてはいけません。自分が自分の力でどれだけやったかそれが真の勉強時間です。だから一番いいのは自分で教科書を開いて予習をすること。これはある意味一番良い勉強でしょう。成績は人に教えてもらっているだけではなかなか上がりません。自らすすんで自分の力で勉強をやらなければなかなか成績は伸びないということを肝に銘じておきましょう。ところで今日は何時間勉強しましたか?塾長 斉藤稔


アバンティ通信4月号 〜イチロー選手の名言より〜
 今年42歳になりながらもまだ大リーグ野球で頑張っているイチロー選手。勉強を頑張る若い世代にも十分通用する数々の名言を残しています。そのうちの一部を「イチロー262のメッセージ」の中から抜粋してお伝えします。
○「夢をつかむことというのは、一気にはできません。ちいさなことをつみかさねることで、いつの日か、信じられないような力を出せるようになっていきます。」-野球の練習も勉強もできるようになるまでには小さな努力の積み重ねが大事のということです。 
○「準備に集中することができました。それがすべてだと思います。」-何事も準備が大切、そしてやる時にはやる、そういう姿勢が必要ということです。
○「やらされる練習じゃなければ、いろんなことが、うまくまわっていきます。」-人に言われてやっているようでは勉強もなかなか身につきません。自分で考えて取り組みましょう。
○「苦しいことの先に、あたらしいなにかが見つかると信じています。」-苦しいことは誰でもいやです。まして勉強は多くの人にとっては楽ではありません。しかし苦しいからこそ、そこを通り抜けた時に見つかる何かもあるはずです。
○「『成績は出ているから今の自分でいいと』いう評価をしてしまったら、今の自分はありません。」-誰でも努力は止めてしまえば人の成長はなくなります。更に上を目指し続けるイチロー選手の言葉だけに重みがありますね。塾長 斉藤稔


アバンティ通信3月号 〜「アでなければイでしょ。」間違った勉強法の話〜
 小学生の国語の授業などでよくある風景。―(先生)「ア・イ・ウの選択肢のうち、この問題の答えは?」、(生徒)「ア、です。」、(先生)「ブ〜残念、違います。」、(生徒)「(すぐに)じゃあ答えはイ、でしょ。」、(先生)「違います。」(生徒)「(誇らしげに)じゃあ、ウだね。」、(先生)「…、正解だけどもね…。」―また、算数の授業などでも、「足し算でなければ…、引き算でしょ」「掛け算でなければ…、割り算でしょ」や「A÷B」でなければ単純に逆さにして「B÷A」と答えてくる生徒がいます。このような生徒の「〜でなければ、〜(答えは)だ。」というのは小学生では学年を問わずよくある答え方ですが、これでは問題をきちんと理解して解いたことにはなりません。そしてこういう生徒は全く問題の意味をわかっていないということが教師の側ではよくわかります。こうした場合、生徒には丁寧にゆっくり問題の意味から指導するのですが、これはもはや英語や算数の領域ではなく、国語の領域です。特に算数や数学では、基本的には、速い遅いなどの差はあるもの計算が全くできないという生徒はほとんどいませんので、きちんと丁寧に指導すれば計算はある程度はきちんとできるようになります。それでも算数や数学ができない、あるいは苦手、文章題が解けないという生徒の問題点は、問題の意味をきちんと理解できないという国語の力不足という問題点にあるのです。
 こういう生徒は中学校に入っても苦労をします。中学校に入ると勉強の量が増え多くのことを学ばなければなりません。ある中学生徒の勉強の仕方を見て気づいたのが答え合わせの時の間違ったやり方。「この問題の答えはAではなく、Bなんだ。ふーん。」とただ単に答えに「B」と書いて終わりにしてしまう生徒。こんな方法ではいつまでたっても成績は上がりません。大事なのは、なぜその解き方が間違っているのかをきちんと確認し、何が正しい解き方なのを理解することです。そういった問題を解く正しい姿勢は、小学校の頃から身につけなければならないと思います。指導する側もこのような点はきちんと教えていきたいと考えています。塾長 斉藤稔


アバンティ通信2月号 〜受験生へ送る「格言・名言」〜
 入試日も大分近づいてきました。そこで少しでも参考になればと思い、いろいろ受験にまつわる格言・名言を調べ集めてみました。

 「うまく使えば、時間はいつも十分にある」ドイツの詩人ゲーテの名言です。出展はわかりませんが「夢は逃げない、逃げるのはいつも自分だ。」というのもありました。最後まであきらめないことが大事ですね。「点は得がたく、失いやすし」これは中国の格言「少年老い易く学なりがたし(老いるのは思いのほか早いが、学問はなかなか成し難い)」のもじりですね。また「一つの計算、軽んずべからず」、これも「一寸の光陰、軽んずべからず(わずかな時間も無駄にしてはならない)のもじりです。「あきらめないことだ。一度あきらめると習慣になる」とは著名な精神科医の斉藤茂太先生の名言です。また様々な名言を残しているといわれるイチロー選手も「壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁がある時はチャンスだと思っている。」と言っています。同じくスポーツ選手、元ラグビー選手の平尾誠二さんも「今の時間を大事にできない人は、未来の時間もきっと大事にはできない。ここで自分らしく生きることができない人には、次なる道は開けない。」と同じような言葉を残しています。受験にも十分通じる言葉ですね。「風邪は不合格のもと」(受験格言)というのもありました。やはり体調管理は大事です。そして「睡眠も勉強のうち」(受験格言)もありましたが、今この時期になって寝てばかりいてもだめでしょう。皆さんの参考になる、あるいは心に刺さる言葉はありましたでしょうか。受験生の皆さん、あきらめずに最後まで頑張りましょう。 塾長 斉藤稔


アバンティ通信1月号 〜受験生へのアドバイス〜
 千葉県公立高校の受験日まであと2ヶ月を切りました。志望校へ向けて受験生は一生懸命勉強していると思いますが、合格をつかむためのアドバイスを幾つかしたいと思います。

 「100点は必要ありません」・・・目標とする点数にもよりますが、ほとんどの受験生にとっては入試本番ではどの科目も100点満点はとる必要はありません。難しい問題に時間をかけて時間切れとなるより、誰でも解ける問題を確実に解く作戦で行きましょう。日ごろの勉強でも、解けるか解けないかわからない難しい問題に時間を多くかけるより、確実に得点しなければならない問題を復習する姿勢を身につけましょう。
 「覚えましょう」・・・勉強には数学の問題のようにしっかり理解しなければ解けない問題と、漢字や英単語、理科・社会の多くの問題のように覚えてさえいれば解ける問題があります。残り日数が少なくなったこれからは覚える作業をしなければ点数は上がってきません。一問解くのに30分かけるより、漢字・英単語・理科・社会の用語を一つでも多く覚えましょう。
 「疲れたら科目をかえて気分転換」・・・一生懸命勉強して疲れたらゲームや携帯、テレビに音楽などで気分転換をしたくなる気持ちはよくわかります。しかし受験生には時間がありません。そういう時は勉強を止めて気分転換をするのではなく、科目を変えて勉強をするのです。考えなければ解けない数学の次は社会などの暗記科目、その次は外国語である英語、そして国語の勉強など、一つの科目に飽きたら違う科目を勉強することによりリフレッシュしましょう。受験勉強中は、携帯や音楽、テレビ・ゲームなどは『「時間を食いつぶすモンスター」と心得て、自分から遠ざける努力をしましょう。
 「最後は自分を信じる」・・・最後に大事なのは自分を信じることです。受験日の日に「自分は一生懸命勉強をしたのだから大丈夫だ」と言い聞かせられるように今から努力しましょう。受験日に自分がどう感じるかはまだまだこれからの自分次第です。受験当日の自分が、あるいは合格発表の日の自分が困らないように今の自分が頑張らなければなりません。やる気がでないとか何だとか言っていないで今すぐ机に向かいましょう。私も最後まで頑張る皆さんを信じたいと思います。塾長 斉藤稔